ブラックでも自己破産でもお金を借りる方法、誰でもお金を借りる方法について
ああ、大変、もうこんな時間。
朝からばたばたしていたら、お昼ごろ携帯が鳴りだした。
電話なんて家族しか知らないのに。
「もしもし?」
案の定、上の子供だった。
もう21歳にもなるのに、仕事をとっかえひっかえして、いつもお金が無いって泣きついてくるの。
でも、自分の子供だし、無下にはできないわ。
「かぁさん、頼むよ。」
泣きつかれて溜息が出た。
実は生活費や仕送りで首が回らなくなって、返済が滞ってしまい、ブラックリストに入ってしまったのだ。
もう、借りられないとは言えないし。
しょうがないわね。
そう言って電話を切った。
どうしよう、本当に借りるところがないわ。
座ったらテーブルの上に散らかったチラシが目に入る。
借金の二文字が大きく書いてあるチラシをそっと抜き出した。
―ブラックでも大丈夫借りれる街金。
と、書いてあって下に電話番号があった。
本当に大丈夫なの?
恐る恐る携帯に手を伸ばした。
数分後、すぐに5万円借りれることになり。
私は一時の憂鬱が晴れて、気持ちよくなった。